Shopifyの運営において、毎月の固定費(プラン料金やアプリ利用料)はバカになりません。
今回は、高機能な配送アプリ「Advanced Shipping Rules」を廃止し、Shopify標準機能だけで複雑な送料設定を再現。
結果として、Shopifyのプラン自体もダウングレードに成功し、月額約5万円(年間約60万円)のコストカットを実現した事例をご紹介します。
1. クライアント様の課題
ある越境ECストア様から、「毎月のランニングコストを下げたい」というご相談をいただきました。
現状を分析すると、コストを圧迫していた要因は主に2つ。
- 高額なShopifyプラン(Advancedプラン)
- 外部の配送アプリを動かすために、上位プランを契約せざるを得ない状況だった。
- 有料配送アプリ「Advanced Shipping Rules」の利用
- 「重量別」「国別(日本・アメリカ・EUなど)」「配送種別(追跡あり・なし)」といった複雑な条件分岐を実現するために導入していた。
「この複雑な送料設定は、標準機能では無理だ」と思い込まれていましたが、詳しくロジックを解析するとShopifyの標準機能だけで再現可能であることが分かりました。
2. 実施した施策
今回のミッションは「アプリを削除し、標準機能へ完全移行すること」です。
① 送料ロジックの完全解析
アプリ内で設定されていた「日本向け」「アメリカ向け」「ドイツ向け」など、エリアごとの重量・金額テーブルをすべて洗い出しました。
② 「隠れた仕様」の発見と調整
移行テスト中に、「梱包資材の重量(350g)」の扱いに関する重要な仕様差を発見しました。
- アプリ: カートに注意書きはあるものの、計算上は「箱の重さ」を無視していた。
- Shopify標準: 設定通り「箱の重さ」を厳密に加算する。
このまま移行すると「送料が急に高くなる(計算ランクが上がる)」という問題が発生します。
そこで、クライアント様と相談の上、重量のしきい値を調整(例:0.15kgまでの枠を0.5kgまで拡大)することで、箱の重さを加味しても「これまで通りの送料」でお客様が購入できるようにチューニングを行いました。
③ 安全な切り替え作業
アプリをいきなり削除するのではなく、Shopify標準の設定を裏側で構築。
アプリの表示をOFFにするタイミングで標準設定をONにする「シームレスな切り替え」を行い、ダウンタイム(販売停止時間)ゼロで移行を完了させました。
3. 成果
移行作業は無事に完了し、以下の成果が出ました。
- 配送アプリの解約: アプリ月額費用の削減。
- Shopifyプランのダウングレード: アプリが不要になったため、Advancedプランから下位プランへ変更可能に。
- 合計削減額: 月額 約5万円(年間 約60万円)
また、外部アプリへの依存がなくなったことで、アプリ側の障害リスクを回避し、サイトの表示速度などのパフォーマンス向上にも寄与しました。

4. まとめ
「Shopify標準機能ではできない」と思われていることでも、設定の工夫や最新機能の活用で実現できるケースは多々あります。
特に、長く運営されているストアほど、不要になった高額アプリやプラン契約がそのままになっていることがあります。
「うちは固定費を払いすぎているかも?」と感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。設定の見直しだけで、利益率を大きく改善できるかもしれません。
今回のご依頼を頂いたランサーズパッケージはこちら
https://www.lancers.jp/menu/detail/1253396